●ベストなベストを作った理由は ●やわらかい首輪を作った理由は ●安心なリードを作った理由は

ベストなベストを作った大きな理由は、やはり2011.3.11の地震でした。コテツと絶対離れたくないと思ったからです。何かあったら絶対一緒に逃げようと思ったからです。キャリーに入れての避難でも素のままでは不安です。首輪は首を引っ張るのが何だか苦しそうでいやだし、コテツは、とある理由で今までは首輪はあまりしていませんでした。その理由は、やわらかい首輪を作った理由をご覧下さい。以前にも市販のベスト型のハーネスを購入したことはあったのですが、やはりサイズが合わず、地震後にもう1度色々調べて購入しましたが、やはり合いませんでした。コテツは太っているというか顔や首周りはものすごい華奢なのに、胴回りの見事な事といったら...。なので、首で合わせて買うと胴まで生地が来ない、胴で買うと首回りユルユルですぐ脱げちゃうといった感じでした

で、「こうなったら作るか...。」これは、数年前にも思った感覚。そうです!谷中草庵のおもちゃを作り始めたときと全く同じでした。「欲しいものが売ってないから作る!」です。私は小さいときから、どうやらこの感覚に動かされてものを作ってきたようです。

で、時間があるときはずっとコテツのベスト作りに専念しました。形も何パターンも作りました。最終形が見えてきたときは、子供がスルンと産まれるような感覚でした。完成品が出来て、コテツに着せてみせたら、今までのどのベストよりスタスタと上手に歩くことも出来ました。身体に合ったものっていうのは、身体に無理のないものなんだなーと実感しました。

そして、私のお世話になっている人力車の音羽屋さんには、ミーちゃんという猫さんがいて、人力車に一緒に乗ることが出来たりするんです。その時にミーちゃんはヒモ状のハーネスを着用していました。そうだ!ミーちゃんにも作れないかな?そして、ミーちゃんを採寸してもらい、作ってみました。1度の仮縫いを経てピッタリのものが完成しました。このあたりで、私の中でどのサイズの猫ちゃんにも作れるかもなーという、型紙おこしの公式みたいなものが出来上がりつつありました。音羽屋さんには、他に3匹の猫ちゃんがいるので、全部の猫ちゃんをそれぞれ採寸してもらい、それぞれ型紙をおこし作ってみました。みんな、ピッタリ!でした。今回の製品ページの猫ちゃんたちは皆、音羽屋さんちの猫ちゃんたちです。本当にお世話になりっぱなしですが、今回ベストなベストが生まれることが出来て本当に嬉しいです。音羽屋さん、本当にどうもありがとうございます。

ベストなベストは、外側の生地+ふちどりの色で何通りにも違ったパターンが出来ます。猫ちゃんのイメージや毛の色で、ピッタリくるものを選んであげてみて下さい。大事に大事に思ってる猫ちゃんに、自分が調べて納得して選んだものを着せてみるのは、何だかちょっとジーンとくるなーってなるかもしれません。私はコテツに着せたときは、とてもジーンとしました。これで、離れることなくずっと一緒だぞ!と思えたからでもあるのですが...。なので、皆様にも少しでも安心していただけたらなーと思いながら作りたいと思っています。

コテツは長い間、首輪なしで生活していました。その理由は、市販の首輪をしていて首輪をしていたところの毛が全てハゲてしまったからです。初めて首輪をしたのは1歳ぐらいのときでしたが、見た目で私が気に入り何種類か付けていました。最初は当然嫌がりましたが、じきに慣れました。室内飼いといえども、脱走の可能性はなくはないから、首輪はしていた方が良いかな?程度でした。実際、夏に1回コテツ自ら網戸を開けて出ていった事があります。すぐにお隣の家で捕獲できましたが。その時も首輪を掴んで捕獲しました。首輪を付けていて良かったなとその時は思いました。

とある赤っぽい首輪に変えて3日目ぐらいに、ん?何か首に毛がない?と思って外してみたら、首輪の周りが1周毛がなくなっていました。コテツは、ひっつき虫なので、気づきそうなものですが、首輪の赤が首に反射しているのかな?と思ってたらあっというまにハゲてしまっていました。その後、8年程経った今でも毛は生えてきません。コテツには、本当に悪いことをしたなと思っています。首輪を足で掻くのはどの首輪でもやっていた事だったので、見逃してしまっていました。その首輪の内側の素材がナイロン性で、付けていただいた迷子シールが少し硬い素材でしたが、本当の理由は分かってはいません。病院の先生にも何かが合わなかったんだろうねとしか言われませんでした。

なので、その後は可哀相になり首輪なしの生活になり、網戸などはガムテープで動かないように固定していました。それで、やはり地震があってから迷子札をしていないとなーと思うようになりました。ベストはずっとつけて生活するのはあまりにも可哀相だし...「首輪も作ってみるか...」で、また作ってみました。

なるべくなるべく肌に優しくやわらかくするために、布だけで芯を入れずに作ろう。優しい肌触りの布にしようと思ったら、ベストを作る布を選ぶ時に散々布屋で布を触りまくって、肌触りの優しくて強い布を選んだので、この布で首輪も大丈夫だ!これで作ったら、ベストともお揃いだーとなりました。

実際作って、コテツに付けてみると昔同様、首輪を足で掻いたりはするので、毎日外してチェックはしていますが、ハゲが広がっている様子や赤くなっていたりもしないので、今のところ大丈夫そうですが、皆様の猫ちゃんが、やわらかい首輪をする際は、布のみで作っているので、ナイロン性のものより毛も付きやすいですし、多少緩んだりもするのでコマメに首輪を外してチェックしてあげて下さい。

リードを付ける際の首輪のバックルは外れないバックルが大前提ですが、これは、お散歩好きな猫ちゃんや、音羽屋さんのミーちゃんを思ったときに、せっかくベストなベストを作って着てもらっているのに、もしももしもベストが脱げたらどうしようと思ったのと、コテツをもし、お散歩させるとしたらと想像したら、1本のリードでは不安だわと思ったからです。

あと、首を引っ張るのが何だかどうしても嫌だったので、首の部分は長めに作り、ベストの背中部分に力が伝わる設計にしました。音羽屋さんにもこれで安心出来るー!と言っていただけたので、一安心です。素敵なリードは、首でのお散歩に慣れている猫ちゃんやキャリー内での補助的にお使いいただくことをおすすめします。

リードにはどちらも芯材を入れて、強度を付けてお作りします。